佐賀県工業技術センター

WWW を検索 サイト内検索
色彩変更 標準青黄黒
県内企業の発展のために活動することが最大のミッション。 技術パートナーとして、積極的に利活用ください。

研究概要

食品工業部

アルコールの高効率生産微生物の育種に関する研究(研究期間:平成21~23年度)

清酒醪と同程度のアルコール濃度の発酵もろみを短時間で製造できるシステムの開発を行いました。開発システムでは通常の清酒酵母を酵母菌株として使用していたために、高濃度アルコールの製造には発酵温度を30℃以下にする必要があり、発酵熱の除去のために冷却コストがかかることがわかりました。一方では、到達アルコール濃度を上昇させるためには、発酵微生物の高温耐性を向上させることが有効であることが示唆されました。
そこで、本研究ではアルコールおよび高温に対して高い耐性を有する酵母の開発を行うとともに、育種した高温耐性菌の酒造適正についても検討を行い、高温耐性菌を用いることによる清酒醸造の省力化の可能性について検討を行います。

県産農産物からの有用物質抽出及びその活用(研究期間:平成21~23年度)

佐賀県では、みかん・アスパラガス・レンコン・タマネギなど36品目の農水産物を地域資源とし、これらの需要拡大・付加価値向上・加工食品の開発を重点的に支援しています。本研究では、佐賀県の特産品であるレンコン、アスパラガス等の規格外品を用いた付加価値の高い食品素材および加工食品の開発を目的とし、これらの農産物に含まれる有用物質を食品素材として利用しやすく、かつ安全な抽出方法の検討を行います。

佐賀オリジナル清酒の開発-新規育種酵母による低アルコール清酒の開発- (平成23年度 萌芽的独創連携研究)

市販されている低アルコール清酒の半分弱にはつわり香(ジアセチル臭)が感じられ、品質低下を招いています。これは、発酵中は分岐アミノ酸の生合成に使われていたα-アセト乳酸が、貯蔵中に酸化的脱炭酸によってジアセチルに変化してしまうからです。他方、α-アセト乳酸とピルビン酸は発酵中にほぼ同じ推移を取ることがわかっており、ピルビン酸の低減は酒造酵母の育種ターゲットとなってきました。これらの背景より、ミトコンドリア醸造学の手法を用いてピルビン酸低減酵母を独自に育種しました(佐賀大学・北垣研)。本研究では、この酵母を用いてつわり香の少ない、オリジナル清酒を開発することを目標とします。また、醸造・貯蔵中の品質成分の消長をLC-MS等を用いて定量化し、酵母の代謝挙動と清酒の品質との関連性について検証します。

 

未利用レンコンに含まれるポリフェノールの吸収性に関する研究
研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラムフィージビリティスタディ【FS】ステージ 探索タイプ(JST補助)(研究期間:平成23年~24年度)

佐賀県はレンコンの生産量が多い地域です。これまでにレンコンのポリフェノールが肥満モデル動物の脂肪肝を改善することを認めています。本研究では、レンコンの脂肪肝改善のメカニズムを明らかにするために、レンコンの重合ポリフェノールの体内吸収性について検討することを目的としています。

材料環境部

エタノール改質型水素製造触媒のメカニズム解明とその開発
放射線利用・原子力基盤技術試験研究事業(文部科学省補助)(研究期間:平成19~23年度)

近年、石油代替エネルギーとして水素が注目され、その製造用触媒に関する研究開発が活発に行われています。それら触媒の水素生成能に関しては多くの報告がありますが、触媒のナノ構造や反応機構についてはまだ十分にはわかっていません。シンクロトロン光は、それらの構造、機構解明の情報を得る有効な手段です。本研究では、佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターを活用して、バイオエタノールを原料にした水素製造触媒の開発を行い、特に触媒のナノ構造が触媒能に与える影響を明らかにしていきます。

自動車関連産業参入のためのMg合金の力学データベースの先駆的整備研究(研究期間:平成23年度)

自動車の軽量化は二酸化炭素排出削減や資源保護に有効な手段であり、軽くて強いマグネシウム合金の活用が期待されています。一部の自動車部品においてはMg合金への置換は行われていますが、強度を必要とする構造部品への適用は十分には行われていません。そこで、本研究では、これまでのMg合金の疲労強度に関する研究成果を実際の構造材料へ適用し、安全性、信頼性についての技術蓄積を行います。

 機械ツールおよび摺動部材への被覆を指向したクロム系窒化物の開発 (平成23年度 萌芽的独創連携研究)

切削工具などはドライ加工化を図るため、表面に耐熱性のある硬質膜を施すことが求められています。また、シャフトや軸受などの摺動部材は効率的なエネルギー伝達が必要となり、より摩擦係数の低い硬質膜が求められています。しかし、現在普及しているチタン系窒化物の硬質膜は使用時の発熱に対する耐久性や耐摩耗性など解決すべき課題があります。本研究では、耐熱性や耐摩耗性に優れたクロム系窒化物を対象とし、その長所を生かしつつ硬度の向上を目指します。

セラミックス材料の焼結挙動・材料特性の最適化に関する研究 (平成23年度 萌芽的独創連携研究)

産業的に用いられているセラミックスなどの焼結法は複数存在し、最適な焼結条件や焼結挙動は各焼結方法及び焼結原料で異なっています。セラミックス材料の高機能化と高品質化を進める上で、焼結法、原料、焼結条件の選択及び最適化は非常に重要です。本研究課題では、各種焼結法において、焼結途中でのセラミックス材料の試料内部状態を電気的にリアルタイムで計測することで、焼結挙動と最適焼結条件を把握して、最終的に材料の本質的な性能を反映できる焼結製造方法を開発することを目的とします。

生産技術部

高齢者に優しく乗り心地の良い木製電動車椅子の開発(研究期間:平成21~23年度)

既存の電動車いすは屋外での移動を中心に作られており、高齢者にとって気軽に使える移動装置とはなっていません。しかも、必ずしも長時間使用することを前提に作られていないため褥そうになるなどの問題があります。そこで、本研究では、高齢者が福祉施設や家庭内で気軽に使うことができる、長時間座っても疲れにくい椅子としての機能を中心とした、日常生活を支援するための移動装置の開発を目指します。

樹脂流動解析による金型設計および成形技術の高度化に関する研究(研究期間:平成22~24年度)

金型内でのプラスチック材料の流れをシミュレーションする技術である樹脂流動解析技術を駆使し、射出成形技術に関する現状の問題点・改善点を明確にしながら、金型設計技術および成形加工技術を高度化することを目的とします。併せて、解析技術への品質工学の適用により、最適な金型形状と成形条件を高い精度で事前に予測する技術の確立を目指します。最終的には、金型開発期間の短縮および成形品の高品質化、低コスト化を達成することで県内企業の競争力を強化すると同時に、関連技術者の高度化を図ります。

 油圧多軸プレス機による板鍛造技術に関する研究(平成23〜25年度)

自動車部品には、1つの部品の中でも強度を確保するために肉厚が厚い部分と、強度が必要でない薄い部分が混在しています。このような部品は別々の加工工程で成形され、それらの部品を溶接接合などで1つの部品にすることが多く、各工程に費やされる時間が長くなり、製造コストが非常に高いという課題があります。そこで、低コストで不等肉厚の自動車部品などを実現するための油圧多軸プレス機による成形技術(板鍛造技術)の構築を目指すとともに、板鍛造による成形ノウハウの蓄積を行います。

特殊インモールド法による金型内加飾成形技術の開発
戦略的基盤技術高度化支援事業(経済産業省補助)(研究期間:平成22~24年度)

自動車産業では、高級志向や軽量化対策のため、高品質で高外観の樹脂製品を低コストで製造する技術が求められています。高品質で高外観の実現のためには、後加工(塗装、蒸着、鍍金、印刷等)が必要であり、現在の技術では低コスト化が困難となっています。低コスト化を図るには、工程短縮のための金型内の加飾技術の開発などが必要です。加飾技術の一つにインモールド法がありますが、立体形状の成形の場合、シワや破れが発生する課題があります。このため、本研究では、インモールド成形法を高度化し、金型内で加飾や導電性などを付与できる低コストの金型内加飾成形技術の確立を目指します。

非開削工法用高精度掘削システムの開発(経済産業省補助) (平成22〜23年度)

土木工事用の水平ドリルを使った非開削工法は道路などを開削しない、便利な工法です。本研究では、掘削ビットの根元に取り付けた発信機からの電磁波を真上の受信機で受信し、電磁波の強さによってビットの位置を推定します。この推定した位置情報を視覚的に見やすく3次元的に表示するソフトの開発を目指します。

 

 

Copyright (C) 2011 Industrial Technology Center of SAGA. All rights reserved.
このサイト内のあらゆるコンテンツは著作権法で保護されます。